『そして父になる』のあらすじ・感想(ネタバレ含む)|Hulu,dTV,U-NEXTどれで見れる?

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『そして父になる』のあらすじ(ネタバレ含む)

「そして父になる」は、福山雅治演じるエリート建築家の野々宮良多、尾野真千子演じる妻のみどり、その間に生まれた一人息子の二宮慶多演じる慶多の3人家族は、とても幸せに暮らしていました。

しかし、この幸せな家族にある日突然、「子どもの取り違えがあった。」という衝撃の報せが慶多の生まれた病院から届きます。

息子である慶多の性格面や才能面にイライラを覚えていた良多は、「やっぱり」とつい本音を漏らしてしまった上、「何故わからなかったのか」と妻を責めます。更に自身の父親の影響もあり、周りが見えなくなってしまった良多は、両家族の子どもの交換を強引に進めてしまったのです。

しかし、この物語は、良多の拙い言動によって引き起こされる沢山のトラブルが良多を本当の父親へと成長させていく何とも考えさせられる物語なのです。

平穏な生活がある日一変する

慶多の小学校受験からこの物語は始まります。面接官の質問に対し、塾で教えられた通り、夏休みの出来事を話して無事に合格をすることが出来た慶多ですが、そんな慶多を見た良多は、何だかイライラしたようなどうでもいいような態度が隠せません。

それに比べ、息子を溺愛する妻みどりは、慶多にいつも優しい言葉をかけ励まします。家計的にも裕福で特に大きな問題なく過ごしていた野々宮家にある日、慶多が生まれた病院から「重要なお知らせがあります。」と呼び出されます。

病院に行って知らされたのは、慶多が実の息子ではないという衝撃的な事実でした。二人は、説明を聞いた後、取り違えられた自分たちの子どもを育てている斎木夫妻と対面することになります。

良多とみどりの実子である琉晴を6年間育ててきたのは、リリー・フランキー演じる斎木雄大と真木よう子演じる妻のゆかり、またその実子2人の5人家族で、決して裕福とは言えないが、和気あいあいとした人間味のある家族でした。

町の電気屋を営んでいる斎木家を下に見た良多は、慶多と琉晴の二人ともを引き取ろうと考え、経済面を理由に二人とも引き取りたいと斎木家に提案します。

あまりに人の気持ちを考えられない発言に雄大は「負けたことのない奴は本当に人の気持ちが分からないんだな」と激怒し、それでもなお、何が悪いのか分かっていない様子の良多を見て、妻みどりも呆然としてしまいます。

しかし、今はそんな良多よりも取り違えを起こしてしまった病院に対して憤慨する斎木家とみどりは、病院を相手取って裁判を起こすことを決意します。

成長する良多

この二家族が病院を相手取って起こした裁判、その中で発覚した新事実は、取り違えがあった事を知らされた時以上に衝撃的なものでした。

当時この病院に勤務していた看護師が自身の不幸や不遇を嘆いて、幸せそうな野々宮家への八つ当たりでわざと新生児を入れ替えた、また自分の生活が安定して継子との関係も良くなってきたから自分の犯した罪が怖くなり、今更ながら懺悔したというのです。

この看護師の告白により、裁判には勝ったものの、自我の芽生えた子供同士を交換した二家族、特に野々宮家は、どうしても実子である琉晴との関係作りが上手くいきません。

それでもどうにか絆を深めて家族としての生活を取り戻したかに見えた野々宮家ですが、ある日琉晴が両親の元に帰りたいと言い、また妻のみどりもやはり慶多の事が忘れられず、二人で涙します。

そんな二人を思いながらぼんやり考えていた良多もまた、慶多がコッソリとカメラで撮影していた自分の写真を見つけ、自分の浅はかさや良多への愛を再認識し、斎木家へ慶多を迎えに行きます。

しかし、迎えに来た良多を見て、一度父親に裏切られ心に傷を負った慶多は、父親から逃げるように街を歩き回ります。

良多は、そんな慶多に対して、浅はかだった過去の自分を詫び、慶多への愛を心の底から伝え、慶多の許しを得られたことで、初めて正真正銘の父になれたのでした。

『そして父になる』の感想

この映画は、ただ感動するとかただ楽しいというようなものではなく、何とも是枝監督らしい「人としてどうあるべきかを考えさせられる」映画です。

子供がいれば父親、血がつながっていれば親子、果たしてそれは、本当の家族なのだろうか。

この感想を通して、親が子を、子が親を殺したなどのニュースが珍しくなくなってしまったこの平成の世に血縁関係がイコール絆ではないという事をはっきりと示してくれたこの「そして父になる」という作品を多くの方に知っていただければ幸いです。

父・良多について

作品の中でゆかりも言っているように、血にこだわるのは、この良多のように子供と繋がっていない父親だけだと私も思いました。

血が繋がっていようがそうでなかろうが、子どもにとっての母親・父親は、自分をずっと愛し育ててくれた目の前の二人なのです。この作品を見ながら、本当にこの父親像にだけは正直腹が立って仕様がありませんでした。

もちろんそれだけ福山雅治さんの演技が素晴らしかった事もあるのですが、やはり一般的に、男性が父親になるタイミングは、子どもが生まれた後になる事が多いと聞きますよね。

妊娠した瞬間からほとんどの方が「母親」になれる女性に比べると、どうしても男性の方が大変なのは、分かるのですが、このように映像として見るとどうしてもイラっとしてしまう気持ちが芽生えます。

しかし、これが映画という形になって世間の男性の皆さんに知ってもらえることで、もっともっと夫婦の形や親子の形、また家族の形について改めて考えられるきっかけになると思いました。

この父親である良多のように早く気付けて家族を失わずに済む男性が増えることを祈ります。

斎木家について

リリー・フランキーさん、真木よう子さんの夫婦役は、自分が思った以上にピッタリで、この映画の主役?!と思う程の存在感を放っていました。

経済力の点には一旦触れないで、二家族を見比べると、どうしてもこの斎木家のような家族にしていきたいという気持ちになりますよね。

これほど一緒におバカになってくれる父親、愛情深い母親になるには、やはり子どもといえども一人の人だという事をしっかりと認識し、尊重できる考え方を身に付けなければいけないんだと思いました。

慶多が戸惑いながらも雄大とゆかりに馴染めたのは、二人がしっかりと慶多の気持ちを考えて、今どうするのがこの子の為になるのか、この子が何をして欲しいのかを探る努力を当たり前に行っていたからですね。

また、この映画は、親子の問題だけでなく、対他人についても言及しているように思います。

人間は、どうしても子供や老人や貧困者など、上手に気持ちが伝えられなかったり世間的に弱いとされる相手をぞんざいに扱ってしまう事があり、しかもそれは無意識に近いと言って良いほど自然に行われます。

雄大が激怒した良多の言葉も本当に何故怒られているのか、良多は分かっていなかったと思いますし、それが分かっていないうちは、良多は慶多の父親にはなれませんでした。

男性が父親になる過程だけではなく、他人を思いやれない人が家族を一人の人として尊重することは、とても難しいという事、是枝監督は、この映画を通して「人として」の成長の大切さを伝えていきたいんだという気持ちがしっかりと伝わった名作でした。

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