『ゴミ屋敷とトイプードルと私(漫画)』のあらすじ(ネタバレ含む)

ゴミ屋敷とトイプードルと私

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『ゴミ屋敷とトイプードルと私(漫画)』のあらすじ(ネタバレ含む)

『ゴミ屋敷とトイプードルと私』は、池田ユキオ氏作の女性向けコミックです。

一時期コミックサイトのウェブ広告にもよく掲載されていたので、絵を見ればピンとくる人も多いのではないでしょうか。

短編ながら内容はかなりセンセーショナルです。ですがほとんどの人にとっては「一歩間違えれば自分も…」という恐怖を覚えるようなものではありません。

極端な人が極端な行動をした自業自得の話。それがこの『ゴミ屋敷とトイプードルと私』なのです。

ですが他の登場人物から陰日向に嘲られ軽蔑されながら、この主人公は生き方を決して改めようとはしません。何もかも奪われてもなお、自己顕示欲をどうにか満たそうと足掻き続けます。

その執着にぞっとするか、それともやはり嘲笑の種とするか。それは読者に委ねられています。

キラキラ女子の日常!でもそれは見せかけで…

ストーリーは主人公の明日香が、子供時代姉からぬいぐるみを泣き落としで奪ったところから始まります。

まだ幼い頃から、明日香は自分の容姿が姉より可愛いことを知って利用していました。たとえ姉のぬいぐるみであっても、親に泣きつけば見た目が可愛い自分が手に入れられることを学んできたのです。

それから約30年後。34歳になった明日香は、輝くばかりに充実した生活をSNSにアップし続けていました。

エステや高級バッグ、ホテルランチの写真を見たユーザーが、明日香に賞賛の声を投稿します。中には飼ったばかりの可愛らしいトイプードルの写真もあり、「犬も一緒に写る明日香も素敵!」という投稿に明日香は満足気な笑みをもらします。

しかしキラキラした華やかな生活の実態は、足の踏み場もないほど散らかった部屋とカードで膨らんだ多額の借金でした。

34歳の今も20代の後輩たちと同じように輝いていると考える明日香に、歳下のイケメン男性社員が気のある素振りを見せます。見た目よく仕事もできる男性からのアプローチに明日香は得意げになります。

ですがその一方で、荒れ果てた明日香の部屋からは姉と母親によって変わり果てた姿のトイプードルが発見されます。明日香が世話を放棄した結果でした。

明日香の方も使えるはずだったカードが使えなくなっていることがわかり、いつも借金の尻拭いをしてきた両親に金を払えと怒鳴り込みに行きます。

そしてその場で、急病で倒れた父の姿を見るのでした。

作り物の輝きは終わり、残酷な現実が訪れる

父が倒れた明日香の家には、明日香の借金を肩代わりする余裕はもうありません。

しかし今まで使ってきた分の支払いを済ませないとカードが使えなくなると焦った明日香は、会社で何度も声をかけてきた顧客のセクハラ中年男に身を任せることでその場しのぎの金を用立てようとします。

ですが、男が明日香に握らせた金はたったの三千円でした。これが自分の価値だと認められない明日香は、このときのことをなかったこととして忘れようとします。

ところが翌朝出社すると、なぜかネットに昨日の写真がアップされて社内の誰もが知るところとなっていました。

愕然とする明日香は更に、仲のよかった後輩たちが陰で自分のことを「年相応のババア」と呼んでいることや昨夜の写真をアップしたのが彼女たちのひとりであること、アプローチしてきたはずの男性社員までもが陰で自分を笑っていることを知ってしまいます。

到底現実を受け入れられない明日香は、その男性社員のところへ行って騒ぎを起こし、とうとう会社までもクビになりました。

家に戻ろうとした明日香は、いつの間にか締め出されて代わりにそこに姉家族が住んでいるのを目にします。子供が抱き上げているのは幸せそうなトイプードルでした。

お金も帰る家も働く会社も失った明日香は、父親の介護をすることで離れに住むことを許されます。自慢の容姿は跡形もなく崩れ、キラキラした生活は何もかもなくした明日香ですが、それでもSNSで華やかさを装うことはやめられません。

もう誰も訪れることがないSNS上で、明日香はひとり虚構の世界に浸り続けるのでした。

『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の感想

ウェブでこのコミックの広告を見るたびに「うわあ、ねちねちしてて嫌な感じだな」と感じていた私。ですが見るたびに気になり、とうとう購入してしまいました。

読んで感じたのはやはり厭らしいほどねちねちしているということ。しかも出てくるキャラクターが皆、見事に別ベクトルで執念深い、嫌な性格を持っているのです。

ここにはさっぱりして思いやりのある人間は誰ひとりとして出てきません。主人公の明日香は過去の栄華に執着し、明日香の周囲にいる後輩は隙あらば明日香の足を引っ張ろうとしています。

結果、明日香は案の定自分が作り上げた虚構の代償を払う羽目になるのですが、これほど誰しも歪んでいるといっそ清々しく感じてしまうのが不思議です。

どう足掻いても結局は誰も幸せになれなそうな、この世界観のせいでしょうか。

見栄と嘘が飛び交うSNSの魔力

借金とゴミに塗れた34歳の明日香は、私生活が見えない会社とSNSでキラキラ女子を装っています。現実には、会社ではいくら見た目を繕っていてもそうそう嘘をつき通すのは難しいはずです。

給料の額に対しての浪費の大きさや、おそらく頑なに自宅への訪問を拒否していただろうことを考えれば、違和感を覚えない人はそういないでしょう。

会社は私的な場ではありませんが、私生活と強く結びついているからです。ですがSNSは違います。嘘をつこうと思えばいくらでもつけてしまいます。借金までする覚悟があればなおさら容易でしょう。

この『ゴミ屋敷とトイプードルと私』だけでなく、最近SNSで身を持ち崩したという話を時々目にします。

自分の衰えを感じたくない。他の人よりお金がないと思いたくない。惨めだと感じたくない。毎日楽しく華やかに生きていると人には思われたい。そんな人は意外に多いようです。

素敵な部分だけを切り取って見せることができるSNSは、そんな人たちが見栄を張るのに絶好のツールなのでしょう。

自らの容姿と価値を幼い頃から高く見積もってきた明日香は、SNSでも大きく見栄を張り続けました。

その極端さと没落した姿の落差を明日香の姉や読者は嘲笑しますが、程度の差こそあれ「小さな明日香」を心に秘めている人は実はたくさんいるのかもしれません。もちろん、自分も含めて。

病巣は自分の最も弱い場所に宿る

明日香の過去の述懐に「どんな高いものも男が金を出してくれた。代わりに一晩付き合えばよかった」というものがあります。

明日香は金や物の代償として身体を差し出すこと、つまり売春に何の抵抗も感じていなかったということです。

そしてカードの借金がこのままでは払えないことがわかったときも、明日香は自分を執拗に誘っていた男に身を任せてその対価で借金の返済をしようと試みます。

結局それは大失敗に終わったばかりか、現場を目撃した後輩に写真を撮られて社内にばら撒かれ、会社をクビになる事件に繋がっていってしまいます。

誰かに頼れば金が出てくるという普通ではあり得ない考え方は、明日香が没落するもっとも大きい原因となっています。

明日香の親は頼んだだけで金を出してくれましたが、他人はそうはいきません。その代わりに明日香が差し出せるのは身体だけでした。本当はそこに強烈な違和感や嫌悪感を覚えるのが普通なのに、明日香は楽しみの中でそれをあっさりと乗り越えてしまったのです。

その間違いが結果、明日香から堅実な人生を奪ってしまったのでしょう。見栄っぱりやわがままよりも更に根深く致命的なのが、明日香のこのお金に対する考え方だったのだと思います。

人の命や人生を蝕むトラブルは、大抵その人のいちばん弱い場所からやってくると言われます。

明日香の失敗を馬鹿馬鹿しい他人事と一蹴すればこのお話はそれで終わりますが、自分の中の小さな明日香をうっかり見落としてしまうことがないようにしたいものです。

他人に大声で言いがたい弱点は、誰しも抱えているものですから。

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