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『家路』のあらすじと感想
震災後—–
戻れなくなってしまった家。
弟の突然の帰郷。
喜びも悲しみも、すべてここにあった。
あの日、故郷を失い、希望をなくした家族の再生の物語。(公式サイト)
2011年(平成23年)3月11日 東日本大震災
東北地方太平洋沖、 地震による災害およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故による災害発生。大規模な地震災害であることから大震災と呼称。
通称311(さんいちいち)
福島
震災の影響によって、故郷は『帰れない場所』になった。先祖代々受け継いできた土地。それを失い鬱々と過ごす兄。胸の奥に諦めと深い悲しみを抱えた母。
土地を離れ、先の見えない日々を過ごす家族。
閉塞した故郷が嫌になったと言った弟。
兄の罪を被って家を捨てた弟。
誰もいなくなった我が家に戻る。
放射能ー見えないものに家を追い出された家族。
仮設住宅の無機質な中での閉塞感。
草は育っていく。
動物たちは命の育む。
一見なにも変わらないそこで、人間だけがいない。
人間だけが消えてしまった町。
まるで一瞬で人間だけが消えてしまったように・・・
「この町をどう思っておりますか?何もないと思っておりませんか?しかし町には何でもあるのです。山があります。海があります。先祖から受け継いだ田畑があります。そして電気があります。東京では電気が作れない。電気はこっちがくれてやる…」
かつて父親が選挙演説で言った言葉。
ろうそくの灯りの中、次郎はつぶやいた。
父親の声がそっと重なっていく。
もう、誰もいなくなった。
中学からの親友もない。
なにを目指してここにいるか。
その姿を見つめ、なぜここに帰ってきたのかと。
北村は知りたかった。
「自然を守るにはどうしたらいいのか」
高校の頃の教師の言葉に、次郎は答えた。
「人間がいなくなればいい」
クラスは沈黙した・・・
立ち入り禁止区域のこの場所。
電気もガスもない。共に生活をしてみた。
「ここで暮らすのはゆっくり自殺するようなもの」
「どこでどう暮らそうと人間はいつか死ぬ」
次郎、何事もなく、畑を耕す。
種をまく。
田圃の苗を準備する姿・・・不安を煽ることもなくかき消すでもなく。
ごはんとおしんこの簡素な食事。
「旨いな」
「旨いべ」
満足顔でひたすら食らう。
ただそこで暮らす。
それが次郎の願いだ。
一方。
仮設住宅に住んでいる兄・総一家族。
何もすることがない。
妻、風俗の仕事。好きでしているわけじゃない。
総一、居場所を見つけられず何度も警察に足運び談判する。
警官は言う。
「何人?」
家族一人につき月10万の精神的賠償の額。
総一家族は、総一、妻、娘、母の4人で合計40万。
金額じゃない。
閉塞感に息が詰まる。
どこかへ行きたい。
子供の事。
先祖が残した土地を自分が手放すのか。
一人だけ抜け駆けするのか!
そう言い放つ仲間たち。
苦悩する日々。
母、閉塞した生活の中、次第にうつろな表情へ。
その変化に、敏感に察す妻。
誰もいなくなったから戻ってきたのだ。
次郎は告白する。
置き去りではない。自ら選んで、そう決めた。
だから1人も寂しくはなく、他の動物と同じ。
ここで生きてここで死ぬだけだ。理屈も何も無く、正しいとも間違いでもない。
みなに、そうしろと言うこともなく、するなとも思わない。
やがて、総一も弟が帰った事を知る。
急ぎ我が家に戻る。
次郎はいない。
ビニールハウスでは、苗が立派に育っていた。
鍬の鋤く音。
次郎、田を耕す。
20年ぶりの再会。
思いをぶつける総一。
次郎も総一にぶつかる。
ぶつかり合う兄弟。
長年の思いは誰にも言えず。
兄にぶつける。
家族全員が揃った。
久しぶりの息子に淡々と食事を作る母。
話をする兄弟の姿がそこにあった。
「誰もいなくなったから戻って来いと。山も、畑も、田んぼも、自分を待っている」
次郎は兄に言う。
「母を連れて行きたい」
戸惑う兄を前にして、次郎は言うのだ。
母の為にも、自分の為にも。
兄の家族の為にもそうする事が一番幸せなんだ。
総一家族、新しい土地での生活を決める。
草木は変わらず青く繁る。
動物たちも変わらず生きている。
次郎、母と2人田を植える。
もうここは禁止区域の中だ。
次郎のやっていること。
容認するわけでもない。
否定するわけでもない。
見た目に何一つ変わらない自然の中。
人間だけがいなくなる。
見えない放射能の数字に、怯えて逃げる。
新緑が目に沁みる富岡町、川内村の美しい自然の風景。
すべて警戒区域に指定された空間だ。
美しい田園風景。
廃墟と化した無人の商店街。
淡々と流れる対照的な光景は、福島の今を映し出す。
ドヴォルザークの『家路』流れる中、人はいない。
これは過去ではない。
たった今。
現在進行形の福島の姿だ。
言葉も少ない。
あれこれ説明もしない。
鳥のさえずり。
蛙の鳴き声。
虫の音が聴こえる・・・音楽はいらない。
決して見えない、しかし確かにある放射能。
放射性物質を含んでいるだろう川の水で炊いた飯が、やたら旨そうで、だからこそどこかせつない。
終わらない「今」を抱えて、人間は前に向かって進んでいく。
現状の人々への映画ではないのだろう。
知ることのできない人たちへ。
言葉では伝わない事を、そっと伝える。
そんな作品なのだろう。
なにをするか、なにを優先させるのかは一人ひとり違うだろう。
生まれた場所に帰るのも、生活基盤を新しい土地に求めるのも。
簡単に進まない物事ばかりだが、前に進んでほしい。
福島の今を伝えるために福島の言葉のままに映画は進んでいる。
土地の言葉は耳馴染むまでは別言語だろうと思う。
何を言っているのか判らないとの声をたびたび耳にした。
地元の方にも違和感ない言葉だったようだ。
それがよい。
立ち入りができない無人の町は富岡町か、浪江町か・・・応急の仮設住宅はいわき市だろうか。
警戒区域の自宅に戻ると罰せられる。理不尽だ。
田植えをする親子の姿を見ても何も言わない警官。
地元の警官だろうか。
まなざしはきっと暖かいだろう。
防護服を着た人もいない。
たぶん、いらない。
野生化した豚や牛が我が物顔にのし歩く警戒区域。
自然は守られていただろうか。
ドボルザークの家路は、おそらく夕方に学校で流れる音楽なのだろう。
曲が聞こえると家へ帰ろう。
人が住んでこその「故郷」でしょう。
「家」でしょう。
人がだれもいない町。
あの瞬間に町が「死んだ町」になってしまった。
ここから先、居住制限は解除されるのか。
人はかえって来るのか。
人がいなければ、そこは時間が止まったままだ。
半分がドキュメンタリー。
監督はドキュメンタリーの名手と言われる人。
地元の人の言葉にならない部分。
映画という形で静かに、でも確かに伝えてくれたのではないだろうか。
なにかを受け取ったと思う。
その何かが、きっと福島の時計を動かしてくれるに違いない。
20年近く前、故郷を捨てた弟が突然帰ってきた。
たった一人で苗を育て、もう誰もいない田圃に苗を植える。
過去の葛藤を抱え生きることを決めた弟。
バラバラになった家族の心と心。
そっと結びつけていくか…。
不条理で絶望的な状況しかない。
葛藤を乗り越え、前に向かって歩きはじめる家族の物語。
震災後の福島を舞台に描いた人間ドラマ。
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